2013年2月7日木曜日

希薄な罪悪感

 妻以外に愛する異性がいて、その人と性交渉を伴う交際している。本気で愛してはいるが、彼女も私もそれぞれの家庭を壊す気はない。そんな現状を負担に思っているか、私は時々自問してみる。

 正直なところ、自分が妻を裏切っているという意識はあまりない。不倫以外の点については、良きパートナーである自負があるから。酒やギャンブルに溺れる訳ではないし、犯罪をしているのでもない。

 また、私は出来るだけ都合をつけて、妻を含めた家族と過ごす時間を持つようにしている。彼女とのチャットやデートの約束は優先するが、その埋め合わせは別の休日などでするように心掛けている。

 私の気持ちを理解してくれないと感じる妻の言葉にも、以前ならカッとしていたところだが、反感そのものを抱くことがなくなった。我慢しているというより、この人にはわかってもらう必要はないという感じだ。

 隠している秘密があることに、一定の息苦しさはある。但し、結婚してから不倫以外のすべてを妻に話してきた訳でもないので、それほどの苦痛や負担ではない。

 この状況は、妻も選んだ状況なのだと感じている。妻が満足できる夫婦関係では、私は満足できなかった。その感じ方の違いが決定的だとわかった時、私は精神のバランサーを婚外に求めたのだから。