2012年2月20日月曜日

両目だけでは足りない


 よく知られた「結婚前には両目を大きく開いて見よ。結婚してからは片目を閉じよ」というのは、イギリスの神学者だったトーマス・フラーの言葉。

 これは伴侶に対する評価は、相手を選ぶ段階では減点方式、踏み切ってからは加点方式がいいということだろう。一歩踏み込んで、自分の選択に責任をもって、その選んだ相手の良さを引き出せという意味もあるか。

 とはいえ、性的嗜好の相性・同一性は、夫婦になってみなくてはわからないケースも多い。恋人同士の時には、相手に嫌われたり軽蔑されたりすることを恐れて、なかなか地が出せないものだから。

 社会的にも、セックスに関する話題は避けられる傾向にある。日本においては、家庭の中でセックスに関する話題がオープンに話し合われることは、ほとんどない。

 それは、触れてはならない話題であり、男も女もセクシーな異性や性行為に対して関心が高いことは、恥ずかしいことだという風潮がある。

 相手を見極めるには、両目を大きく開くだけでは不十分で、体全体を使わなくては分からないことが多い。視覚情報からの類推は可能だが、それにはやはり限界がある。

2012年2月11日土曜日

結婚とセックス


 誰と結婚するかという選択は、ごく慎重でなくてはならない。もちろん、相手の必要な問題なので、女性が自分を選んでくれるかも重要だが、選んでくれたから結婚するという姿勢は危険だと思う。

 結婚をするということは、子どもをもうける可能性がある。というか、子どもを得ようとすることが、結婚の目的の一つだといってもいい。子どものいない夫婦は多いし、それはそれでいいと思うが。

 夫婦は子作りのためにだけ、セックスをする訳ではない。喜びを共にわかちあい、絆を深めるためにもする。そして、結婚した後にセックスして問題が生じない相手は、配偶者だけなのだ。

 しかし、夫婦になれば無条件かつ無制限に、妻または夫とセックスできるという訳ではない。一時的な体調の問題だけでなく、嫌悪感や倦怠感によって、セックスレスになってゆく夫婦は多い。

 加齢とともに自然にセックスしなくなってゆくのは、それほど大きな問題を生じないが、若くしてセックスレスになると、不倫や離婚、DVといったトラブルに発展しやすい。

 このブログでは、男女どちらかの見方や、本音と建前の片方だけに偏ることなく、セックスを取り巻く諸問題も含めて、結婚の前後にセックスについて何を考え、どう行動するのが無難かを考えたい。