夫婦にとってのセックスが、子どもを授かる目的で行われるのは、長い夫婦生活の一時期だけである。それ以外は、夫婦間であっても避妊してセックスをすることが多い。
夫に「所有」されることを好まない妻は確かに多いが、それは尊敬できない夫にそうされることが嫌なだけであって、尊敬できる相手についてゆくことは必ずしも苦痛ではない。
愛情がなくとも男は女とセックスできるが、女はそうではないと言われる。しかし、性的に興奮しないと結合が出来ない男性と違って、女性は興奮しなくても性器を受け入れることができる。
もちろん、濡れていないと挿入は難しいし、セックスの最中に擦れて痛みを感じやすい。その場合、唾液やローションなどを潤滑剤として使うことになるが、行為そのものは可能だ。
セックスに対する男性の側の情熱を考える時、性欲と愛情を区別することは難しい。一方、女性はセックスにおいても演技をする。まるで別のことを考えながら、その時間をやり過ごすことができる。
子づくりを終えた夫婦にとって、性的快楽を追求するすることが夫婦生活の目的の一つとなるが、精神的な信頼関係づくりと互いの協力なしには、男女の性的役割に沿ったセックスは難しいことがわかる。